偏見の心理学→ 偏見チェックの心理テスト

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一年生は偏見に弱い?大人が教える偏見に染まりやすいのは小学校低学年

カテゴリー「偏見の研究 国際NEWS」

小さなお子さんは、自分の体験したことより大人の言うことに考えが染まりがち。

偏見の心理学→ 2012/03 LiveScience Young Kids Take Parents' Word on Prejudice
幼い子は、自分の経験より大人の偏った判断を信じがち

「あの連中は意地が悪いんだぞ」と大人に言われた小学1年生は、「あの連中」と仲よく遊んだ経験があったとしても、「あの連中」のことをネガティブにみなすようになる。
しかし、小学5年生くらいになると、聞いたことを鵜呑みにせずに自分の経験に基づいての判断をするようになる。

学校における偏見対策の教育を考える上で、これはなんぼか示唆的であると思われ。

子どもは、3〜6歳あたりから、ものごとを先入観やステレオタイプに基づいて思考するようになる。
小学校にあがる頃になると、性差別や人種差別はよくないことだと理解できるようになってくる。

「先入観、暗示、思い込み」


■ 第一のゲーム

小学校一年生、三年生、五年生を161人用意して、「これから赤組と青組に分かれてゲームをしてもらうよ」と伝える。
で、全員を赤組に振り分ける。
赤組になった状態の子に、「赤組のコップ3個、青組のコップ3個」を渡し、「ここにお菓子が10個あるからコップに入れてあげて。お菓子はコップの持ち主に届けるから」と分配をさせる。
この作業を終えた子を3つの条件グループに分ける

大人が先入観を伝えただけ●「青組の子はいつも赤組に意地悪をするんだよ」と伝える
嫌な経験だけ●青組がどうだとは特に伝えないが、「青組の子がお菓子を分けたあなたのコップ」をカラの状態で渡す。
嫌な奴情報と嫌な経験のダブルパンチ●「青組の子はいつも赤組に意地悪をする」と聞かされた上、「青組の子がお菓子を分けたあなたのコップ」をカラの状態で渡される。

ゲーム終了後、青組に関してどう感じたか、一連の質問を行った。

「嫌な経験だけ」の一年生は、「青組は意地悪だ情報」の子よりも青組を肯定的に評価した。
つまり、一年生は相手について、自分の経験よりも大きく、大人の言葉に基づいて評価を下している。

三年生は、自分の経験も、大人の言葉も、影響は同程度にみられた。
五年生になると、大人の言葉よりも自分の「コップがカラじゃん!」に基づいて、強く相手の評価を下していた。

「先入観、暗示、思い込み」


■ 第二のゲーム

上の実験に参加したのとは別の子を148人用意して、似たようなゲームを実施する。
今回はこうやる。
「嫌な情報と素敵な体験」●大人は「青組は意地悪だ」と言うが、青組からたくさんお菓子もらった!
「良い情報と嫌な体験」●大人は「青組は良い連中だ」と言うが、青組の子はお菓子をくれなかった!

結果、一年生はやはり、自分の経験より「大人が言うこと」のほうに偏った判断を下しがちだった。
五年生は、大人が言うことより、自分が実際に貰ったお菓子の量で判断を下していた。

「先入観、暗示、思い込み」


■ 大人はどうすべきか

一面的な評価を伝えることは避けて、ものごとや人々の多様さについてのポジティブな面を強調して伝えるべきではないか。
自分側と異なる立場の人々との交流を避ける方向に導くべきではない。

Sonia K. Kang, Department of Psychology, University of Toronto
Young Children Learn About Prejudice by Instruction, Older Children by Experience - Society for Personality and Social Psychology

[ Personality and Social Psychology Bulletin ]
Stigma Building Blocks: How Instruction and experience Teach Children about Rejection by Outgroups
【PDF】 Stigma Building Blocks

2012/03 EurekAlert Young children learn about prejudice by instruction, older children by experience

「先入観、暗示、思い込み」


o 小学校低学年の子は、自分が体験したことよりも、大人の言うことのほうになびきがち

 小学校低学年に比べると、小学校高学年は、こんなに思考が成長してるんですよ、的なお話でもあります。

 ご自分が小さい頃のことを覚えているようであれば、「あのときは親の言うことを鵜呑みにしちゃってたな」とか「あの頃には親(や先生)の言うことが、けっこううさんくさくなってきたよな」とか、思い当たることがあるんじゃないでしょうか。

 発達心理と進化心理学を合わせ技にして解釈をすると、「一人でじゅうぶん自分自身の面倒も見られるし、食料も確保しに行ける」年齢になれば、大人の言いなりに真に受ける必要は少なくなる。
 まだ幼くて、「一人では生きていけない、大人に依存する必要がある」年齢の段階では、自分の経験より大人の権威に頼ったほうが安全性が高い。

 小さい頃、『カムイ外伝』の忍術ノウハウや『キン肉マン』の超絶論理づけをめちゃめちゃ「そうなのか!すげー!」と鵜呑みにしていた人も多いはず。今考えれば「なんであんなもん真に受けてたんだろう」と自分で自分に愕然とするのでしょうけれど、これも「大人の示すものごとを鵜呑みにする時期」ならではの現象だったのかも。

「先入観、暗示、思い込み」
「先入観、暗示、思い込み」
「先入観、暗示、思い込み」


 それはそれとして。
「理屈」ではなく「感情」や、「自分は何ができそうか」の自己有効感は、小学校の半ばまでにかなり強く刷り込まれます。
その年代に、
 ●あの子たちと遊んじゃいけません!
 ●放射能が!
とかむやみにやってしまうと、その刷り込みが長く人生に影を落としてしまうことになりかねない。
科学に佇む心理学→ 自分の将来に刷り込まれる社会観の妙
 ┗ 「自分が社会(人間の群)の中で、どの程度有効性を発揮できるのかの直感的・感情的な枠組み」が、幼いときに経験した立場によって刷り込まれる

この世は危険で、信用ならない危ない人が多い世界ですか。
この世は平和で、親切な人にたくさん出会える世界ですか。

お子さんに、この世について、どう感じさせておきたいですか。

「先入観、暗示、思い込み」

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精神病を患う人は犯罪の「被害者」になりやすい

カテゴリー「偏見の研究 国際NEWS」

精神病を患う人が「危なく怖い」というのはガセ

偏見の心理学→ 2012/03 【日本語記事】BioToday
 精神疾患成人は暴力を受けるリスクが高い
偏見の心理学→ 2012/03 【日本語記事】MT Pro 
 精神障害者の暴力被害のリスク,非障害例の4倍

精神障害のない人に比べて、精神障害のある人が暴力を受けるリスクは、約4倍にものぼる。


「先入観、暗示、思い込み」


つまり、心の病をかかえる人は、虐待に遭う率が高め。

精神病を患う人が「危なく怖い」というのは、「理解しがたさ/処遇のしかたがわからない」的な困惑がもたらす印象の偏向なのであって、「とかく精神病患者は危険度が高い存在だ」とするのは、ガセでございます。

「先入観、暗示、思い込み」
「先入観、暗示、思い込み」
「先入観、暗示、思い込み」


ouch さても、上の話や記事の見出しが「精神病患者は暴力をふるいやすい/犯罪をおかしやすい」と一瞬見えてしまった人は要注意!

あなたは偏見に侵されている!ですぞ。chitchit

基本的に、精神疾患の人は、健常者より、

・暴力沙汰を起こすことは少ない
・犯罪行為をおかすことは少ない


のです。これは諸所の統計によって再々確認されています。

「精神病患者は怖い、危ない、危険な存在だ」との、お考えの人はいらっしゃいますか?
それはおそらく、「事件の展開が理解しがたい/不可解」な心理的わだかまりがもたらす「印象強化」の結果の、いわゆる「確率の錯覚」なのです。

実際には、心の病を持つ人より、心の病だとは診断されない人々のほうが、暴力を振るう率が高いし、殺人も犯罪もおかす頻度が高い。
「不可解さ」ではなく、正しく「危なさ」をみるのであれば、普通の人のほうが、危ないし、怖い。

●本 『暴力・虐待・ハラスメント 人はなぜ暴力をふるうのか』
 ナカニシヤ出版 2005年
p41
第4節「暴力と精神疾患」
精神障害者の暴力に関する誤解

 平成15年版犯罪白書によると、2002年度の窃盗を除く一般刑法犯(殺人、傷害、放火などを含む)の検挙人員は、16万7155人であるが、このうち精神障害者は820人、精神障害の疑いのある者は1539人で、両者の一般刑法犯検挙人員に占める比率は0.68%であった。
 また精神障害のため心神喪失または心身耗弱と認定され不起訴処分になったものは734人で、これは疾患別に見ると、統合失調症(465人)、双極性障害(58人)、アルコール依存(42人)となっている。
 これらの数字からわかるように、精神障害者のうち暴力的犯罪に至るものは、健常者におけるその割合よりもむしろ少なく、暴力的犯罪を行うものの大部分は精神障害をもたない者で占められている。

これは、「犯罪発生数全体から見た割合」。
おおざっぱに表現するならば、
検挙された人数のうち、心の病持ちの人は、1%にも満たない。
99%の事件は、「正常な心」の人々がおかしている。

「先入観、暗示、思い込み」


もちろん、「正常な心」の人々は、絶対数として精神障害者より人口母体数が多い。

同じ人数で比べた場合、精神障害者は正常者より犯罪をおかしやすいのか否か」については、こちらにたくさん報告が置いてある。
    ↓
●危ないことをやるのは普通の人たちのほう
 退院した元精神病者による犯罪はめずらしい

●犯罪者でも、精神病の既往歴が「ある」ほうが再犯率が低い

●統合失調症を発症しても、暴力がらみの犯罪率がアップすることはない

●加害どころか 心の病患者は犯罪の被害者になる率が高い

●精神病患者は、症状がひどくなるにつれ、暴力の犠牲者になりやすくなる
 凶悪犯罪の被害者になる率、精神病患者は健常者の11倍

●心の病を持つ人は殺される率が高い
 精神病患者が殺害される率は、一般住民の6倍にものぼる(イギリスでの統計)

 精神障害者に関わる事件報道は偏っていないか
「患者による殺人」は少ない、「患者が殺される事件」のほうが多いのだ

資料置場
科学に佇む心理学→過去記事データベース『犯罪、暴力』
科学に佇む心理学→過去記事データベース『精神障害』
科学に佇む心理学→ 『 精神障害者より恐ろしいのは、普通の人々と麻薬 』


なお、さらに細かいことを言うならば、
「精神障害のなかには,統合失調症(精神分裂病)や双極性障害(躁うつ病)などの狭い意味の精神疾患に相当するものと,人格障害や発達障害といった疾患というより精神発達上の問題に由来するものが含まれる。これらを一律に扱うことは,彼らの行動を理解し,対応する上で誤った判断をするおそれがある。
●本リンク『暴力・虐待・ハラスメント』)」
との指摘があったりすることを踏まえた上で、

福村出版●本リンク削除『触法発達障害者への複合的支援 司法・福祉・心理・医学による連携』

などもお読みいただけるとよろしいかと。git

 関係者はみなさん、さまざまな偏見の中で苦労なさっているのです。

「先入観、暗示、思い込み」

「若い連中はダメ」な情報に飛びつきがちな熟年層

カテゴリー「偏見の研究 国際NEWS」

50歳を超えたあなた、若いもんがダメダメだ、的な話がお好きでしょ?

偏見の心理学→ 2010/08 Over 50? You probably prefer negative stories about young people
50才以上ですか? あなたはおそらく「若年層についての悪い評判話」を好む人ですね。

18〜30歳の若者層178人と、50〜65歳の熟年層98人で調査。
「これから公開される予定のオンラインマガジンについてうかがいます」的なアンケートとしてセッティング。

・若者についての  良い記事
・熟年の人にまつわる良い記事
・若者についての  ネガティブな記事
・熟年の人についてのネガティブな記事

いろいろ取り混ぜて提示して、すべてをじっくり読んでもらう時間はないので、どれか好みの記事をクリックして読んでみてくれ、と選択させてみた。
モニタ上で読んでもらったわけで、誰がどの記事をどのくらいの時間をかけて読んだのか、ぜんぶ記録して解析可能。

● 結果。

熟年層は、比較的「若者についての ネガティブな記事」を選んで読む率が高かった。
若い層では、良し悪し以前に熟年層の記事を選ぶ率は少なく、若者についてのポジティブな記事を読む傾向が強かった。

● オンラインマガジンを読んでもらったあとで、各被験者自身のセルフ・エスティーム(自己評価、自尊心)を測定する質問にも答えてもらった。

若い層では、選んだ記事とセルフ・エスティームとの間には特に関連は見られなかった。
ところが、熟年層では「若者についての ネガティブな記事」を選んだケースでセルフ・エスティームが高く出る傾向が見られた。


2010/09 【日本語記事】スラッシュドット ジャパン
 年配者は「若者の悪いニュース」を好む
 ┗ 年配の人は、若者に関する悪いニュースを読むと自尊心が高まる

2010/09 【日本語記事】ロイター
 年配者、若い世代の悪いニュース好む傾向=米調査

われわれの社会は若者を中心とした文化のため、年配者は自分より立場が上のように感じる人の悪いニュースを読みたくなるのでは


「先入観、暗示、思い込み」


ni つまり、コンプレックスの作用じゃないかという話ね。

こんな公式を作ってみると汎用性が高くなるかも。
自分は●●ではない
  ↓
●●に対して、「引け目を感じる、いまいましい、あんなんでいいわけがない」的なコンプレックスを感じている
  ↓
●●についての悪い評判があれば、「引け目を感じなくてすむ、ざまあ、いわんこっちゃない」的に安心できる


「ネットユーザ」たちはブイブイいわしているが、自分は「ネットユーザ」ではない
ネットについての悪い評判があれば、「引け目を感じなくてすむ、ざまあ、いわんこっちゃない」的に安心できる

「Twitterユーザ」たちはブイブイいわしているが、自分は「Twitterユーザ」ではない
「Twitter」についての悪い評判があれば、「引け目を感じなくてすむ、ざまあ、いわんこっちゃない」的に安心できる

「中国人」たちはブイブイいわしているが、自分は「中国人」ではない
「中国人」についての悪い評判があれば、「引け目を感じなくてすむ、ざまあ、いわんこっちゃない」的に安心できる

「専務」はブイブイいわしているが、自分は「重役」ではない
「上司」についての悪い評判があれば、「引け目を感じなくてすむ、ざまあ、いわんこっちゃない」的に安心できる

「若人」たちはブイブイいわしているが、自分は「若人」ではない
「若人」についての悪い評判があれば、「引け目を感じなくてすむ、ざまあ、いわんこっちゃない」的に安心できる

「先入観、暗示、思い込み」


・・・他者の悪い面ばかり見ていると、悪い偏見の強化につながるばかりか、「自分はどうすれば良くなれるかに」ついての状況改善の道が閉ざされることにもなりかねない!


「先入観、暗示、思い込み」
「先入観、暗示、思い込み」
「先入観、暗示、思い込み」


これらの思考の元には、「やつら」と「おれたち」はちがうという意識がある。

「若者についての ネガティブな記事」を読んで気持ちが和らぐ人は、「自分は若くない&若いものとは異なる立場にある」という自己暗示に陥っている可能性がある。
仲間だとは思っていないし、いっしょに扱われたくないという意地が根にあったりする。
壁を作っているんだ。

こう、「若くない」という自認の内容がネガティブなものだと、その人生後半すごく損することになるかもしれません。

偏見の心理学→ 「年寄りは衰えてあたりまえ」とみなす高齢者は衰えがち
偏見の心理学→ 「年寄り=ぼけ」偏見で高齢者はボケやすくなる

顰蹙を買おうが体力過信するなと突っ込まれようが、万年「若い気分」でいたほうが、いろいろとトクかもしれません。

「先入観、暗示、思い込み」
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