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えこひいきの心理:ヒトは自分に似ている者に甘いかも

見た目が自分に似ているほうの人をひいきしがちな私たち

生物学的ネポティズム&ルックスの進化心理学
偏見の心理学→ 2002/06 Independent Let's face it: in the game of life, familiarity breeds trust

 ヒトは、自分と見た目が似ている相手に対しては、わりと「疑わしきは罰せず」と寛容に扱ってしまう傾向があるらしい。
 逆に言えば、自分とはあまり似ていない人物に対しては、同じ程度の疑わしさであっても厳しく疑うということだ。

 この現象は、子どもが似たもの同士で仲良くなりがちなこと、見た目似たもの同士のカップルが世の中に多いこと、にも通じてくるんじゃないか。

■自分っぽい顔には気前よく

 取引ゲームの実験で調べてみたところ、ヒトは自分と似た顔(口の形とか鼻の幅とか)の人物に対して高めの信頼度を示す傾向があると出ました。

・相手が直接見えない状態で、パソコンを通して金銭的やりとりをする実験
・取引相手の顔として、いろいろな写真を表示する
・表示される顔の中には、プレイヤー自身の顔に似るように加工された顔写真(モーフィング加工)も、こっそり混ぜておく
・結果、自分に似ている顔の相手に対しては、微妙に気前の良い取引をする傾向が観察されました。
・逆に、写真の顔が自分とはあまり似ていないタイプの相手に対しては、わりと信頼しないケチな応対をしがちでした。

 プレイヤー自身には、「自分に似ているっぽい見た目の相手をひいきした」という自覚は全然なかったようです。

■一般的な魅力度ではないのね

 「一般に魅力的だとみなされている顔」についても調べてみましたが、「自分似顔」相手ほどの無自覚のえこひいき現象は出ませんでした。つまり、良い人そうだとか綺麗な人だとかの「一般的な魅力」を基準にしたえこひいきではなく、やはり「自分に似ている度合い」が関わっていると思われます。

■見慣れた顔でもなく

 自分に似ている、つまり、ふだんよく接している家族や親戚のような、単に「見慣れた顔」に反応してひいきしている可能性も考えられたため、見慣れた「有名人」の顔も使って実験してみました。
 結果は、見慣れた有名人顔でも、「自分とは似てない」赤の他人と同じ程度の待遇しか示されませんでした。

■ヒトが自分似顔をひいきするのは進化のせい?

 これらの結果は、自分と血縁がありそうな人物をひいきするような仕組みが、ヒトの心に備わっている可能性を示唆します。

※ 研究者 Lisa DeBruine さんの「顔研究ラボ」
偏見の心理学→ FACE RESEARCH LAB


人々は自分たちに類似している人々を信じます。
2002/06 Nature Science Update We like the look of lookalikes
People trust people that resemble themselves.
 人間は、自分に似た見た目の人物が好きなようです。

「先入観、暗示、思い込み」
「先入観、暗示、思い込み」
「先入観、暗示、思い込み」


● コーネル大学の行動生態学者、ポール・シャーマン Paul Sherman によるコメント

 ヒヒ、ハムスター、赤毛猿などの動物でも、見知らぬ仲間のにおいを自分の匂いと比べることによって、血縁度を見分けることができるらしい。
 それに似た機序を、今回の実験結果からは垣間見れるかもしれない。
 しかし、それがすなわち「ヒトは同じ遺伝子を持つ者をえこひいきするようにできている」というわけではない。家族と非血縁個体とを見分ける能力は、単に、ヒト以前の動物だった頃の「天敵と仲間」「毒とごちそう」を見分ける能力から進化したものかもしれない。

● ニューヨーク州立大学の心理学者、ゴードン・ギャラップ Gordon Gallup によるコメント

 ヒトには、自身の血縁を見分けた上で、えこひいきする傾向があることは間違いない。
 男性に、本人の顔にちょっと似せた赤ん坊の顔を見せると、「かわいい」とか「世話したい」とかの反応が強く出るのだ。
 面白いことに、この「自分に似た赤ちゃん顔」の効果は、女性にはあらわれない。女性は子どもを自分で産んでいるわけで、「これは自分の子か」と疑う余地はなかったりするからね。


「先入観、暗示、思い込み」


 無意識に、自覚しないうちに、というところが、戸惑いますね。
 何の気なしにいろいろ下している評価が、実は、自分とは似ていない人相手ほど、辛口だったり冷たかったりしている可能性。

「先入観、暗示、思い込み」
「先入観、暗示、思い込み」
「先入観、暗示、思い込み」


po 仲の良い友達は、嫌いな友達より自分に似ていますか?
 父さん母さんは、お向かいに住んでいる家族より、互いに似ていますか?

 なお、女性は「育ての父親」に似たルックスの男を、男性は「育ての母親」に似たルックスの女性を、恋愛相手や結婚相手に選びやすい傾向がある、との調査結果もあります。つまり、血のつながりではなく、親の役割をしてくれた信頼できる人のイメージの影響が出ると。
 ここからすると、「血縁度」を優先しているというよりは、「確実に子育てを行いそうな個体」を選択する上で有利、的な機序も可能性として考えられるかと思います。

科学に佇む心理学→ 『心の科学:見慣れた顔っぽいと信頼されやすい』
科学に佇む心理学→ 『心の科学:女は自分の男版っぽい男に惚れやすい』

「先入観、暗示、思い込み」

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