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逆境ではなく、逆境感が人を差別的にさせる

しんどいご時世は、仲間の範囲を狭めさせるかもしれません

偏見の心理学→ 2012/11 Tight times may influence how we perceive others

白人の学生を集めて、2種類の実験をしてみました。

■ 学生にどちらかのスライドショーを見てもらう。

・閑散とした職場の図に「仕事が無い!」の表示
・にぎわっている職場の図に「良い仕事がいっぱい!」の表示

そのあと、「微妙に白人とも黒人ともつかないように見える(合成の)人物写真を20種類(男性顔10個、女性顔10個」を見せて、

 これらの人の顔はそれぞれ何人種に見えますか?

との質問に回答してもらうと・・・

逆境な絵を見せられた白人学生は、合成人物写真を「黒人だ」と回答する率が高め
・順境な絵を見せられた白人学生は、合成人物写真を「白人だ」と回答する率が高め

■ 学生にいずれかの問題の解決策を考えてもらう。

・暑い夏、不況の中、借金に追われて・・・
・すごい豊作だったんだけど、給料日がきたら何をしようかな・・・
・逆境でも順境でもない、中間な内容の問題

そのあと、やはり「微妙に白人とも黒人ともつかないように見える(合成の)人物写真」を見せて、

 この人の顔は、何人種に見えますか?

との質問に回答してもらうと・・・

逆境な問題に取り組んだ白人学生は、人物写真を「黒人だ」と回答する率が高め
・順境な問題に取り組んだ白人学生は、人種判断があまり偏ってない
・中間な問題に取り組んだ白人学生も、人種判断があまり偏ってない

「先入観、暗示、思い込み」
 人間の社会生活につきものである「仲間ではない存在/ヨソもの/外集団」に対する偏見。
 偏見の問題に取り組む上で、「誰が仲間なのか判断/内集団」を形成する機序について、理解を深めることには重要な意味があります。

 「逆境感」を与えると、ヒトは「誰が自分側の人間なのか」の判断基準を厳しくしてしまう。
 「潤沢感」の印象操作では、判断基準への影響は見られませんでした。
 (「潤沢感」では「どちらでもない感」と変わらない結果が出た)

 今回の実験により、不況や困窮の印象を受けることによって、ヒトの心が狭くなってしまう可能性が見えてきました。

「先入観、暗示、思い込み」

 学校のクラスでも職場でも、社会で暮らしていく上で、私たちは常に「誰が仲間か」「誰が仲間ではない者か」の判断をしまくる状態で生きている。
 仲間関係を維持する上で、ヒトは意識するしないにかかわらず、それら内集団・外集団の判断に偏見を用いてしまいがち。
 このような人心反応は、暮らしに余裕がない(限られた資源の)状況で偏見を強める(ヨソものの排除基準を強める)ことによって、資源確保が有利になるように作用する(自分本位になってサバイバルする)、そんな機序からデフォルトに備わっているものなのかもしれない。


「この不況は私を黒く見せますか? 混血顔の分類における資源不足の影響」
「Does This Recession Make Me Look Black? The Effect of Resource Scarcity on the Categorization of Biracial Faces」
Psychological Science 0956797612450892, first published on October 19, 2012
【PDF】   抜粋

「先入観、暗示、思い込み」


eeee 余裕のある生活をしている人でも、「不況で職の確保や生活が厳しいぞ」的な印象を刷り込まれるだけで、心が狭くなってしまう!

 逆境感が強いと、「自分側の人間だ」「利害をともにすべき相手だ」とみなす範囲が狭まってしまう。
 その効果は、実際には逆境ではなくても、「逆境感の印象」を与えるだけでヒトの心が狭くなるという恐ろしいものだった!

 メディアが「逆境感」を流す
 ネットで不安情報がバズる
 (リストラ、放射能、犯罪、貧困死・・・)

    ↓

 逆境の印象を受けた人の心が狭くなる
 (包摂力が乏しくなる/許す心の余裕が減る)

    ↓

 助け合う範囲が狭まる
 「利害をともにすべき相手」の基準が厳しくなる
 (敵対的な言説や排除的な行動傾向が強まる)

    ↓

 生活保護バッシング、自己責任論、疑心暗鬼・・・
 世の中にますます逆境が増えていく!suji

マスコミ報道によって世論が厳罰化する現象は先進国に共通して見られる現象でもある。

浜井浩一 著 ●本『2円で刑務所、5億で執行猶予』光文社新書


「先入観、暗示、思い込み」


 たとい裕福な人であっても、逆境に苦しむ人についての情報に接する機会が増えると、逆境感を抱いて、無意識に、逆境にある人を排除しにかかる

 逆境をなくす方向に持って行きたいのであれば、逆境についての報道は、逆境感を煽るパターンではなく、
 「逆境にある人はこのようにして救われました。
  ほかにも逆境にある人がいます。
  救うと彼我の幸福度が向上します。
という、心理的にポジティブな提示を、敢えて、無理してでも、考えたほうがいいのではないか。

 「人を救うと自分の幸福度が向上する」現象についてはこちら。
科学に佇む心理学→ 『「親切」とオキシトシンは驚くほど体にいい』

 人心を救いたいのであれば、自分の心を救いたいのであれば、まずは心の機序(自動反応)を知るべきではないのか。

 わたくしは、そう思うわけであります!o
 (また怒り新党の見すぎw)

「先入観、暗示、思い込み」
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