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上級職の人は「低級職の人=人間性に乏しい奴ら」と見なしがち?

ステータスが高い職にある人は「地位が低い連中より我々のほうが人間味にあふれているのだ」とみなしがち

偏見の心理学→ 2012/02 Occupational status differences in attributions of uniquely human emotions

 ヒト心理として、「仲間ではない」とみなした人間相手だと、あまり人間的な扱いをしないというか、平気でひどいことをしてしまうような心性に陥りがちだという指摘はかねてより。 これは内集団偏向/ネポティズムってやつだね。
 人間性希薄化 (infrahumanization) 理論では、集団がどうであれ、「仲間ではない連中」の人間性は薄く見積もるものであるらしいよとしてきたけれど、このあたりの検証で用いられてきたのは、たいがいは民族とか人種とかでの集団セッティングだったりしてきてた。

 さても、この人間性希薄化 (infrahumanization) 現象を、社会的階層(職業集団の地位)から見てみると、面白いことがわかりましたよ。

● ブルーカラー : ホワイトカラー
 (肉体労働・単純労働 : デスクワーカー・知的労働
● 弁護士 : 小売店の店主
● 高校の先生 : 大学教授/小学校の先生

 こんな感じで組み合わせて、「この集団に属する人をどうみなすか」を探っていくと、

相手方よりステータスが高い職の側だけが、「自分たちのほうが彼らより比較的、人間味にあふれている」という判断の偏りを示した

 それに対して、相手方よりステータスの低い職の側では、高位職の人を人間味に劣るとはみなさないどころか、「彼らのほうが我々より人間味に恵まれている」と見なす傾向さえ出ていたわけで。
(低い地位の集団側の人では、属性がらみでは人間性についての偏見を全く示さなかったか、もしくは、より高いステータスのグループのほうを高く評価しさえする方向に偏っていた。)

 自分の属する集団の社会的地位の違いによって、偏見の傾向が異なってくる点に、留意が必要ではないか。


British Journal of Social Psychology 2012 Feb 21.
Occupational status differences in attributions of uniquely human emotions.
doi: 10.1111/j.2044-8309.2011.02094.x

「先入観、暗示、思い込み」


arama この傾向は、日本でも確認されますか?

 これ、イギリスでの研究なんですけど、日本語では直感的には把握しづらい「人間性希薄化 (infrahumanization) 」概念とか、高校の先生と大学教授/小学校の先生を対比させてるとか、ちょっと「イギリス方面特有」の文化環境事情がからんでいそうなので、微妙といえば微妙なんですけども。

 しかしまあ、

「鳶職人と一級建築士とでは、どちらが人間的に高い(ヒト感情がすてきな)人たちだと思う?」

「コンビニの店主と経営コンサルタント、どちらが人間的に高い(ヒト感情がすてきな)人たちだと思う?」

みたいな設問を、はたから見てる外野の人間に問うのではなく、「本人たち」自身に答えさせているのがオツですよね。
 日本でもふつうに実験できてしまえそう。

uhee 自分が就いている職の人たちより、人間的に高尚そうな人が多いと思える職は何ですか?
 その職は、あなたの職よりステータスが上ですか?

「先入観、暗示、思い込み」
「先入観、暗示、思い込み」
「先入観、暗示、思い込み」


※ もちろん、これは「偏見」についての研究なわけでありまして、「実際にステータスと人間性に相関があるのだ」という話ではございませんですよ。o

 どっちかというと、「人間は置かれた立場によって、心がこんな偏見を示すようになるのだ」というお話でございます。

「先入観、暗示、思い込み」
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